I INTERPRET LONDON

ロンドン在住の通訳者平松里英のブログ

Month: 2月 2015

同時通訳用ヘッドホン-どのタイプを使っていますか?

同通ブースで使うヘッドホンですが、どういうタイプのものを使っていますか?

私はこれまでおもにオーバヘッドタイプ(写真左)を使ってきましたが、数ヶ月前にカナル型のSennheiserのもの(写真右)を購入しました。が(!) 結局オーバヘッドのをずっと使ってまして…。

なぜかというと、カナル型のイヤフォンは密着性が高くて外からのノイズが遮断される。

それはとっても素晴らしい(!!)のですが、耳に引っ掛けるパーツが少々うっとうしい。

また、耳の内側から聞こえる自分の声がオーバヘッドよりも大きい気がして、ためらっております。

オーバヘッドのほうはイヤフォンより物理的に大きいので、持ち歩きの時に少々かさばります。

その点、イヤフォンのほうが持ち運びはラクです。壊す心配も少ない。

カナル型のほうは値段が結構張ったということもあり、期待値が高かった。易々と諦めたくもなかったわけです。

ところが、密着度を調整するゴムのパーツは4セットあるし、さらにひっかけるパーツもある(下の写真参照)。

早い話が、盛りだくさん過ぎてどういう組み合わせがいいのか、迷いました。

いつもより自分の声のボリュームを抑えてやってみても、やっぱり自分の声が聞こえて邪魔になる…。
家に帰ってきてあらためて両方使い比べてみました。同時通訳をして、比べてみたところ、カナル型のほうがやっぱりオーバヘッドよりも元音声がしっかり聞こえる!
私は片耳を外すのではなく、片耳を少しだけずらして、ほぼ両耳で聞いて通訳するスタイルを取っています。
両耳から聞きながら訳すのであれば、慣れたら=使いこなせたらカナル型のほうがやっぱり向いているかもしれない、と感じました。
でも、ボイスオーバーの時はこれからもやっぱりオーバーヘッドでしょうね。作業内容・質が基本的に違うので。
 


オーバーヘッドのヘッドフォンを選ぶとき、気をつけていることが2つあります。

上の2枚の写真を見てもらえばわかりますが、1つ目は長さ(高さ)調節をするパーツが金属であること、2つ目は耳宛て部分との結合部分が「蝶つがい」のようにフレキシブルな構造になっていること。

この2点がカバーできていないと折れたり、ひん曲がったりして壊れやすいんですよね…。調節部がプラスチックのものが意外と多いのです。

 
もうひとつ、ヘッドホンでも、イヤホンでも持ち運ぶとき、気をつけているのが、上の写真のジャック。ブースでの同通の仕事では、同通のコンソールの種類にいろいろあって、ジャックが小さいときと大きいときとあるんです。これが現場に行って確認するまでわかりません。
写真のジャックは大きいジャックに対するアダプター。通常の小さいジャックを下のほうに指して、さらにシステムのほうに接続するためのものですが、持っていると便利です。

通訳が使うヘッドホン、イヤフォンについてはこのページで詳しく書いてくれている通訳さんがいて助かりました。カナル型を買おうかどうしようか迷っていたとき、参考にさせてもらいました。

他の通訳さんはどのタイプを使っているのか、何を基準に選んだのか、興味があります。

「ヘッドフォンをどういうのがいいのかな」と考えている通訳のタマゴさんや、英語勉強中の人などがいるかもしれないな、と思い書きました。

英語の発音 “TH” – The, That…

『グリース』という映画を知っていますか? 

「え゛何それ」とおっしゃる方は参考までにこちらをご覧ください。

1978年の映画ですから、35年以上前(!!)になりますね。その頃は(残念ながら)生まれてはいたものの、英語の「え」の字も知らなかった頃ですから、リアルタイムで観られてはいないのですが、この映画の中の歌に “You’re the one that I want” というのがあります。

このタイトルの部分がサビに出てくるんですが、これが早くて言いにくいw
しかもTHが二箇所出てきて、余計に難しい。。この部分がすらすらーっといえる=歌えるようになったら、かなーりTHの発音がうまくなってると思います。
THは有声音と無声音の二つがあって、いずれも、上の歯と下の歯の間に舌を挟みながらも空気を通す音なので、その点に気をつけてくださいね。

それにしても、この頃のオリビアニュ-トンジョンの足の細いこと!このパンツ、自分ひとりで脱げないよね(苦笑)ジョントラボルタも細かったなぁ(かなり厳しくダイエットしたらしいけど・・・)

というわけで、今日は早口のTHが登場する英語の歌のお話でした。

Voice 01: 母音の無声化 (キ・ク・シ・ス・チ・ツ・ピ・プ・ヒ・フ・シュ)

カテゴリー:ボイスオーバー

ロンドン在住日英通訳者の平松里英です。このカテゴリー初の投稿です。

今回はアナウンサーや声優など、

声のお仕事、しゃべりのお仕事に携わる人なら知らない人はいない

無声化について。

通訳者にとって「無声化」がどうして大切なのか

についてお話しします。

その前に、

ボイスオーバーとは?

私は通訳のお仕事以外にボイスオーバーのお仕事もしていて、

ドキュメンタリーのリポート素材に日本語音声を作成(翻訳)して載せたり、

企業の紹介ビデオに声を載せたりという仕事もしています。

ボイスオーバーとは、外国語のニュース番組やドキュメンタリーといった

映像素材のオリジナルで録音されている音声の上に、

翻訳された言葉(別の音声)をかぶせること。

 

では、ボイスオーバーと吹替えは違うのか。

 

違います。

 

その違いを簡単に言うと・・・

 

吹替えでは映像の原音がすべて消えているのに対し、

ボイスオーバー原音がかすかに残っています。←はずなのです。本来は。

 

また、事前に原稿が渡される吹替えの仕事と違い、

ボイスオーバーでは、たいてい現場に行ってすぐに収録をするので、

初見で、噛まずに、手早く録音作業を終えられる能力が求められます。

 

ボイスオーバーには、同時通訳の仕事とは異なるチャレンジがあります。

さまざまなチャレンジが刺激となり、成長させられます。

やりがいのある仕事に恵まれるのは幸せなことです。

 

声が大切な仕事道具ということは

風邪を引くと普段の声ではなくなってしまいます。

花粉症や鼻炎など、アレルギー反応でもそうですよね。

また、どんな仕事であっても、イライラやフラストレーションが溜まることってあります。

それが即、声に出てしまう。

自分の周りにクシャミや咳をしている人がいると

風邪をうつされては困る‼

と、ついつい神経質になってしまいますし、

夜遅くまでお酒を飲んだりすれば、翌朝の声はいつもの声ではなくなっています。

まあ、お酒に関しては年齢とともに少なくなり、さすがに今はなくなりましたが。

 

その日のコンディションがモロに出てしまう 

これも効果的にコントロールする術を身につけ、磨いていかないと・・・!!

「ムセイカ…無声化って何?」

とお思いの方はこちらを参考にしてくださいね。

 

日本にまだ住んでいたころ、すでに何年か前になりますが(苦笑)

某テレビ局の「アナトレ」に通いました。

 

入門から上級終了まで行きましたから、結構の期間だったとおもいますが、

とてもよい勉強になりました。

 

今でも、直接的に、そして間接的に、仕事や普段の生活に役に立っていると思います。

 

きれいな日本語の音づくりに欠かせない無声化

この無声化ですが、アクセント、鼻濁音とともに「声」の仕事をしている人なら避けては通れない重要なポイントです。

 

一定のルールがあって、

通常は母音有声音(発音すると喉が震える)なのに、

 

ルールが該当する場合には、

特定の子音の後ろの母音無声化する(発音しても喉が震えない

というもの。

 

それだけでとても長くなりそうなので、このルールを詳しくここで記載することはやめておきます。

このルールがわからない、知りたい!という方。

ご要望が多ければご紹介しますので、

コメントでも、問い合わせでもOK。とりあえずご連絡ください。

 

無声化する10個の音

さて、タイトルに挙げた、「キ・ク・シ・ス・チ・ツ・ピ・プ・ヒ・フ・シュ」という10コの音。

これが、場合により無声化する音です。

 

その昔(その昔ぃ??)先生に

キ ク シ ス チ ツ ピ プ ヒ フ シュ と暗記してしまいなさい!」

と教わったことを思い出します。

 

美しい日本語、正しい発音

日本語を正しく、美しく、発音すること。

つまり間違った音を広めないよう日頃から心がけること。

でも、口で言うほど簡単ではないのも事実ですよね。

 

「正しい」アクセントとは・・・。

(ちなみに、方言や訛りを否定するものではありません。)

 

ここでは、無声化や鼻濁音になるべきルールに則ったアウトプットをする、そういう意味だと思ってください。

無声化せずに、全部ベターっと発音すると、

どこかしらロボットが話しているみたいに平坦になってしまい、

不自然で、素人っぽくおかしな感じに。

お世辞にもベストプラクティスとは言い難いのですが・・・。

 

しかし、かといって反対にやりすぎてしまう(意識しすぎてしまう)と、

「上にまいりま~はぁす♪」

「エレベーターのお○○さん」みたいな口調になってしまいますから、注意が必要です。

 

通訳や翻訳の仕事も奥が深いけれど、ボイスオーバーも奥が深い。

興味がある方は、声トレをおススメ。

Transferable Skill (転換できる、使い回しが効く技術)

だと思いますし、

通訳の仕事とは 補完作用がある と思います。

発声練習や、滑舌練習、ニュース原稿の読み方以外にも、
自分の家のテレビでも見たことがあるスタジオを使って本番さながらにしゃべらせてもらったり、

リポートや実況中継などの練習もさせてもらいました。

では、今日はこの辺で。

 

ご質問、コメント、そしてご相談も大歓迎です。コメント欄、お問い合わせページTwitter からもご連絡いただけます。

ちなみに私が受けた「アナトレ」の詳細はこちら

「声トレ」のレッスンのお問い合わせコースに関するご相談平松里英にメールで、お気軽にどうぞ。

イギリス、アイルランドからヨーロッパ全域へ出張して通訳しています。

 

こちらのカテゴリーでは、通訳者の皆さんにとって役に立つ「声」、「喉」、「滑舌」などについて書いています。

通訳や翻訳のお話だけではなく、ボイスオーバーの話も、追々少しずつご紹介していけたらと思っています。

※記事は、時代の変化に合わせて、随時加筆したり改訂したりしています。

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