I INTERPRET LONDON

ロンドン在住の通訳者平松里英のブログ

Author: RieHiramatsu (page 1 of 11)

Topic 01: 会話のかみ合わせを左右する 5W1H の黄金ルール

Pixta 29880703 S

ロンドン在住通訳者の平松里英(rielondon)です。

今回は、ビジネスの会話、そのかみ合わせを左右すると言っても過言ではない、

ゴールデンルール について、お話しします。
こちら、自分が英語で話す時はもちろんですが、


通訳者が訳す時にも、話し手が心得ていてくれると、

そうでない時と比べて、うんと訳しやすいものなのです。

なので、通訳者に入ってもらうときにも、できるだけ、意識してみて下さいね。

それでは説明していきましょう。

ご存知の方も多いと思いますが、英語には、大きく分けて、

クローズドクエスチョン という、言わば「閉じた質問」と、

オープンクエスチョン という「開いた質問」の二種類があります。

クローズドクエスチョンは、YESかNOで答えられる質問のこと。

オープンクエスチョンは「だれが」とか「いつ」
などの疑問詞が文頭(中)に入っている質問のこと

です。

「5W1H(ごだぶりゅう いちえいち)」

というフレーズを、皆さん
覚えていますか。

中学高校の英語の授業で、必ずや、一度は聞いたことがあるはずです。

  • When(いつ)
  • Where(どこで)
  • Who(だれが)
  • What(何を)
  • Why(なぜ)
  • How(どうやって)

というやつです。

疑問文(など)のあたまに持ってくるやつですね。

頭文字をとって、5W1H と呼ばれる所以ですが、
疑問文を作るだけではなくて、
とても重要な英語のルールが詰まっているのです。

どういうルールかと言うと、クローズドクエスチョンの場合は、
YES か NO、あるいは I Don’t know で答えなければならないということ。

違う言い方をするなら、YES と NO 以外で答えてはいけない質問、です。

至極、当たり前に聞こえますよね。

当たり前のことが当たり前にできてないってことありませんか?

そういうものなんですよね。

で、とりあえず、話を進めます。

では、オープンクエスチョンの方はと言うと、

Who なら「だれ」、
What なら「何が/を」

これらが登場する質問は、それに当てはまる 特定の情報
(いつなら年月、日時など、どこなら場所、誰なら名前など)を抜かさずに
ちゃんと入れて答えることがお約束となっているのです。

WHY なら Because で返答を始める。

そうです。

誰かに「Why △△?」と訊かれたら、

BECAUSE △△△.」と答える

ということです。

これらが、定型。つまり、お約束なのです。

これ、押さえておくことが大事です。

本当に無意識にできていないことが、とても多いです。

くどいようですが、もう一度言います。

相手から質問されたら、思わず答えようとする前に、
まず、

クローズドクエスチョンか、オープンクエスチョンか、

それを判別するようにしてみてください。

前者なら、YES か NO で答える。
それが無理なら、I don’t know で。

後者なら、5W1H のルールに則って答える。

これをきっちりと繰り返し実践させてくれるレッスンがあってもいいと思っています。

英会話のレッスンとして ではなく 話し方のレッスンとかコースとして。

それこそ、英語と言わず、日本語でもOKだと思います。

まずは、反射神経を養う必要がありますから。

いちいち頭で考えないといけないようでは、なかなかうまくいかないと思うので。

スポーツみたいな部分があるので、筋肉に覚えこませる。

反射的に、YES/NO クエスチョンなのか、情報を求められている質問なのか、

反応できるようになると、コミュニケーションの第一段階としては、
グッと分かり合えるようになると思うんです。

実際は、ビジネスの場でも、
クローズドクエスチョンに対して、長々と説明で返答する人や、
オープンクエスチョンに対して、YES!と返答する方は 決して 珍しくありません。

日本語話者に限ったことかといえば、そうともいえない部分はあるのですが、

オープンクエスチョンとクローズドクエスチョンの区別がつかずに、
自分の好きなように返答する人は英語話者の中には、まず いない と思います。

それなりに、学校で English
(=日本語で言うところの国語ですが国語とは呼ばない)
の教育を受けた人であれば、ここがいい加減ということはないはずです。

ただ、分かった上で、説明を加えたり、することはあります。

ルールを理解した上で、ルールを破っている例です。

今回お話ししようとしたのは、そういう上級の話ではなく、

何か訊かれたけれど、適当に答えた、それに対して「あれでよかったのかな?」と

疑問に思わない人もいますよね。

本人は答えたつもりだけれど、

じつは「答えになっていなかった」かもしれない・・・と、

ちょっと意識してもらいたくてこの話をしました。

英語を話すようになって、日本語で話しても、この視点からよくよく考えてみると

何を言おうとしているのか自分自身がわかっていなかった、と愕然とさせられることがありました。

外国語を学ぶとそういう気づきがあるというのは収穫ですね。

この「何を言おうとしているのかわかっていないのかも?」

「え、この情報を入れないと答えたことにならないって今まで考えたことなかったんだけど⁉️」

という感覚は、日本語には、あまりない気がするのです。

相当 意識的に 話している人以外は。

 

英語で会話していて、なんだか話が噛み合わない時は、

(話が噛み合っていないことに、まずは、気づいていただきたいのですが・・・)
これが一因となっていることがあるので、気を付けて、話すようにしてみると、

会話のキャッチボールがそれまでよりもスムーズにいくかも知れません。

戦没者追悼記念日によせて

ロンドン在住通訳者の平松里英(rielondon)です。

明日、2017年11月12日 戦没者追悼記念日です。

英語では Remembrance Sunday と呼ばれ、11月11日に一番近い日曜日になります。

なぜ11月11日なのか。

第一次世界大戦が終結したのは1918年11月11日だから。

第一次・二次世界大戦の戦没者を追悼する日です。

(ちなみにアメリカでは「Veterans Day」と呼ばれているとか。)

イギリス人にとって大切な日

毎年この時期になると街頭で赤い造花のポピーを見かけます。

傷痍軍人が作ったものですが、10月に入った頃でしょうか。街頭で募金活動を見かけるようになります。イギリス人なら、この時期にケシの花をつけていない人はいないというくらいです。

もちろん英国在住の私も付けます。

夫が衛兵ということが大きな理由ですが…。

ケシの花ピンの通し方 ポピーの留め方

付け方はちょっとコツがいるのですが、ケシの花と一緒にピンが渡されるので、ピンをこのようにして(上の写真)コートの襟などにつけて、横向きのピンに茎の部分を通します。

 

勲章もそうですが、男性は自分から見て、女性はです。

 

余談ですが、ウィリアム王子とキャサリン妃の結婚式ではデービッド・ベッカム氏が女王から頂いた勲章をなんと右側に付けていたので恥ずかしいこととして報道されてしまいました。あとで慌てて直していたようですが…。

 

当日は、一部始終がテレビ中継されます。この行事は6月の「女王陛下の誕生日パレード」(正式には、Trooping the Colour = 軍旗敬礼分列式という)と並んで、重要なものです。

さて、なぜ赤いケシなのか?

赤いケシは、過酷な状況でも咲くことで知られる。第一次大戦で激戦地となったフランドル戦線。戦闘の後の悲惨な環境でも咲くことができたのはケシの花くらいだった。戦争を終えた土地には一面に咲き乱れるケシの花があったそうです。

大変多くの犠牲を出した戦いとしては、昨年は、2日間で6万人もの兵士が犠牲となったソンムの戦い(フランス)の100周年でもありました。

この赤いケシ、カナダ人の軍医、ジョン・マクレー(John McCrae)が『フランダースの野に』(Flanders Fields)という詩の中で詠んだことが始まりだったそうです。これは戦いで散っていった兵士たち(the fallen)の多大なる犠牲と同志たちの愛を表すシンボルとなりました。(日本では桜の花ですね)

英国在郷軍人会連盟(Royal British Legion)の発足以来、ケシの花運動(Poppy Appeal)として毎年、イギリス軍(British Armed Forces)つまり陸・海・空軍ほか退役軍人などを含みます。

ただ歴史を振り返る日ではない

ここで弔いと支援の対象となるのは、じつは第一次・第二次世界大戦の犠牲者だけではありません。

それ以降のすべての戦争、紛争に赴いた戦没者たち、そしてその家族も。

過去のものではない、現代のものなのです。ここが日本などの終戦記念日とは大きく異なる点だと思います。私の周りでも友人を亡くしたベテランの兵士(司令官級)や若い兵士がいます。

当日のテレビの特集でも存命のベテラン軍人たちだけでなく、現役・退役の軍人と家族たちが老若男女映し出されます。Remembrance Sundayはまったくもって、過去のことに思いを馳せる日という感じではありません。現在も、そして悲しいことにこれからも「今起きていること」なのです。

Lest we forget.(我ら 忘れまじ)

 

#RemembranceSunday #PoppyAppeal

(Photo: courtesy of The Telegraph)

サイトのリニューアル作業はじまる。

ロンドン在住通訳者の平松里英(rielondon)です。

ウェブサイトのリニューアル作業が始まりました。

私は通訳を生業にしていますが、

サービス内容は自身のサイト (www.rie.london) で紹介しています。

いま使っているウェブサイトは、WIX上で作られたもので、

テキストだけでなくフォームから何から 自分で作って、管理しています。

(デザインは、アート系の家族にやってもらいました。)

 

二ヶ国語で「ほぼ対称」なページ展開となっていて、

厳密にいうとあえて対称にしています。

 

それは、

日本語で読む人と、英語で読む人で

ターゲットが違うから

 

ちなみに、現在のサイトは 三代目 です。

最初のサイトは10年以上前に作ったもので、二代目のサイトは5年近く前。

 

三代目を自分で管理できるWIXにした理由


  • 自分で好きな時に更新がかけられる。

小さな変更や、何かを追加したいと思うたびに業者に依頼する手間と費用がかからない

  • プログラミングができなくてもウェブサイトが作れる。

基本的なタグの知識くらいあれば、WORDの文書作成のような感覚でサイトを作ることができる。


ただし、WIXはバックアップが取れないし、お引越しできません

これは最大のマイナス面と言えます。

 

ちなみに ただいま 四代目のサイトを制作中です。

なぜまた新しくしようと思ったかというと、2つ理由があって、

事業も拡大したり様変わりしてくるからという当たり前の理由と、もうひとつ、

「これ何年前に作ったサイト?」

と思われたら アウトだから なんです。

 

ウェブサイトのトレンドには流行り廃り以上のものがある。

私は「新しモノ好き」でもなければ、特別にファッションとかトレンドに敏感な人間ではありません。

ではなぜ トレンドの流行り廃りの話をしているかというと、ウェブサイトには鮮度がある

食べ物に賞味期限があるみたいなものです。

 

「静的な面ばかりで、動きがないなぁ」

「なんか、他のサイトと操作性があまりにも違う」

 

訪問者(ユーザー)がこんな違和感を感じてきたら、完・全・に 旬を通り越している と思っていいです。

だから、ホームページは一旦作ったら

「できた!ここからは、作りっぱなしでいい!」

というものでは 残念ながら ありません。

 

ウェブサイトの二ヶ国語対応など

「どうしたらいいかわからない」という方、ご相談をお受けしています。

コメントかメールでどうぞ。翻訳依頼の相談ではありません。

※ 翻訳案件は 特別な場合を除き 現在は、お受けしておりません。

小林麻央さんの訃報を受けて

ロンドン在住通訳者の平松里英(rielondon)です。

まず初めに、深く哀悼の意を表するとともに、ご家族の方々へ心からのお悔やみを申し上げたい。

去年から、小林麻央、市川海老蔵、小林麻耶さんと3人のブログを「ゆる~く」ではあるがフォローしてきた。

そんな自分としては、たくさんある思い浮かぶ中で、一つだけ挙げさせてもらうとしたら、以下のエピソードだ。

あるテレビ番組で、夫の海老蔵氏が、

「麻央が子育てで疲れているからデートに連れて行きたい」

と義理の姉の麻耶に子どもたちの世話を頼んだという話。

彼女の闘病について明るみになるよりも前のことだったと思うが、姉妹がテレビに登場し、姉の麻耶がこの話をしたとき、それを聞いた番組出演者は

「へぇ…。」

と、とても意外なこと、珍しいことを耳にしたかのような顔をしていた。

ただ夫の海老蔵から想像できなかっただけかもしれないが、一般的に、

夫が妻を気遣い妻と相談するのではなく自分一人の気配りとして、

子守りをアレンジするということは、今の日本社会では、まだ想像しがたいのではないかと思う。

夫婦で用ができたのでベビーシッターを手配することを二人で相談し

ベビーシッターサービスを利用することは珍しくなくなったけれども。

 

うちも子供達がほんとうに小さかった頃、元夫(イギリス国籍)が上記同様に、母に頼んだことがある。

そのとき昭和一桁年生まれの母は、とんでもないと怒り、

「そんなこと聞いたことがない。自分たちで面倒が見られないならなぜ産んだのよ、なぜこどもを作ったの?」

と言った。

 

これは20年ほど前の話。

 

そこから少しずつ時代が変わり、夫婦のあり方や、

子育ての夫婦間でのバランス感覚も変わってきてはいるだろう。

 

しかし、欧米では、子育てと夫婦関係の構築、

つまり親子関係と夫婦関係と両立と言ったら語弊があるが、

はじめに夫婦がいてこそ子供がいるという考え方。

 

親子関係も夫婦関係も、それぞれ育むことが大切で、

どちらも並行して時間と労力を費やすという考え方が定着している。

 

それに対し、

 

日本ではどちらかというと、子供ができるまでが夫婦で、

子供ができたら夫婦はおあずけ、暫くは親としての役割が圧倒的に優先され

夫婦ふたりだけの時間はなくて当たり前、という風潮があるのではないだろうか。

 

だから、この 海老蔵 の行動と発想にハッとさせられた人は多いはず。

例えば、まだ親になったことがない、子供の立場しか経験していないような若い人。

筆者の母親のように古い世代の人たちや、そんな世代の親や祖父母を持つ人たち。

 

自分の昔の体験に共鳴する部分があるのは上記の通りだし、

この辺のことが、とくに私にとってはすごく実感を伴うトピックだし、

そういう意味で、自分事だった。

 

彼女のブログや海老蔵のブログを見ていつも思い出させられるのは、

今の夫と一日でも長く暮らせるように、少しでも長く二人揃って一緒にいたいと思えば、それほど遠くもなくなった将来のことがより切実に感じられて心配にもなる。

 

決して自分以外の人、見知らぬ人に起きた遠いことには感じられない。

 

それに、病気に対する恐怖、激しい吐き気や痛み。

検査をするにも治療を受けるにも傷みと不快感を伴うだろうと、

痛みに関しては意気地なしな自分など、想像しただけですぐに委縮してしまう。

 

Mao Kobayashi recent

Mao Kobayashi recent ameblo.jp

 

彼女のブログのおかげで、以下の投稿を発見した。

 

外科医の中川祐次郎氏の記事では主に以下の二点について触れている。

1, ラストシーンについての誤解と実際

2, 動揺されるがん患者さんとそのご家族へ

https://news.yahoo.co.jp/byline/nakayamayujiro/20170623-00072448/

 

これを読んで、少し安心できた。

緩和ケアについてさらに興味が沸いた。

 

こういう波及効果も彼女が精一杯生きて最後まで貢献してくれたおかげだし、彼女が生きた証だ。

 

嵐の櫻井がテレビで泣きながら「家族を失った感じ」だと発言していたが、私も知らない人に起きたこととは感じられない。

すごくPersonalな感覚で、まだほんとうに痛い。

やはり他人事ではない。自分事だ。

 

麻央本人はブログ開設に当たり、人々に自分のことを

「かわいそうにと思われたくない」

と言っていた。

私も、対岸の火事的に「かわいそうねぇ」と話題にされ、
時が経つにつれ

「ああ麻央さん?乳がんで早く亡くなった人ね」

と記憶されたりするのが嫌だったのだろう。

よくわかる。良く考えてみれば、誰だってそうだろう。

 

癌になるまでの彼女の人生はじつに華麗だった。

アナウンサーになるという夢を叶え、
市川海老蔵という夫を持ち、愛し愛され
二人の子宝に恵まれ、
姉の麻耶をはじめ家族とは仲睦まじかった。

 

これから何年かして、振り返った時、

死してなお人々の心に生き続ける、

最後まで勇気をもって、

赤裸々に自分をさらけ出したブログ。

これからも人々はブログを訪れるだろう。

そうやって亡き後も多くの人々を支え続ける存在として、

彼女は生き続けるし、やがて語り継がれる存在となるだろう。

 

今はまだ、心があまりに痛いので、

どうしても 麻央=悲しい になっているけれど、

私も心の底では

「勇気あるなぁ。心が折れそうでもしなやかに生き抜いたのだなぁ。」

と、かわいそうというより、感動している。
人々が嫉妬してしまうほどに、夢に素直で、
やり遂げたことが多い。

ほんとうに実り多き人生だったのではないかと思う。

本人が言うように、彼女の人生は本当に鮮やかだった。

 

photo: aventa-rises

英語学習のほんとうに大切な事

英語を勉強するのはなんのため?

英語教育、英語教育…〇日で英会話をマスターとか〇〇メソッドで英語をマスターとか…。

本当にここ数十年毎日耳にしてきた。世間が騒がしくても、全く気にも留めませんでした。

そして時代も変わり、今度はAIが発達して外国語学習の必要がなくなると。外国語学習するのには時間がかかる。人間よりも機械の方が効率が良いし速い。その通りだと思う。AIに「通じやすい」話し方を習得するほうが速い。そうでしょうねぇ。そりゃ自分も慣れんといかんな、と。

 

時に、ひとつ・・・

「あれれ?」重要なことがすっぽり抜け落ちているのでは?

外国語を習得すると何が違うのか。

「世界が広がる」ってよく言われるけれど、どういうことかというと、

世界が増えるんですよ。

Universeが多層になる。

 

その言語を話す人たちの発想がいかに自分の母語と異なるか。

「へぇ!そんな考え方があるんだ!」と、すぐに感動できる(=良さがわかる)こともあれば、

「へ?」(=なんでそうなるの?)ということもあるし、

「え゛それって変じゃない⁉︎」(=その意見には反対だな、どうやったら前向きに伝えられるかな)など。

 

それが、異文化理解(良さがわかる、楽しさがわかる、違いがわかるという意味で)になる。異文化理解を通して人間の深さが増す。

人としてもっと自由になるんです。「アハ」現象が増える。人生を様々な角度から見られる。悩みのちっぽけさに気づける(自分を救う)。

 

TOEICの点数よりも、こういうことが大切なんです。

外国語学習は、TOEICの点数よりも

「いろんな生き方があることを人と出会うことを通して知り、自分が解放されて生きやすくなる」

とか

「この国には日本では当たり前の〇〇がない!じゃあ、こうやったら〇〇できるんじゃないか。これなら自分でもできるぞ!」

と発見するとか、そういうことが大切なんです。

 

英語コーチングを主催されている Emiさんも、ご自身のブログの「資格依存」という記事で書かれていますが、

外国語は、資格を取ったぐらいでできるほど簡単じゃない。

ナメてもらっちゃ困る。

 

そう。資格は資格でないよりはあった方がいいでしょうけど、別物です。

 

たとえ、TOEICが満点だったとしても、会話がかみ合っていないのに気づかない。気づけない。

このへんのスキルはいわゆる外国語「4技能」には入っていませんが、大事です。

 

「なんか変じゃない、あの日本人?

話が噛み合わないんだけど…。」

 

相手は「今の受け答え、私の質問の答えになっていないなぁ」なんて思っているかもしれないわけです。

本人は「自分の英語完ぺきだったもんね!」と思っていても、そんなコミュニケーションかもしれないわけです。

英語だけ見たら文法的にも表現的にも正しくても、肝心のシチュエーションに合っていないとか、もっと言ってしまうと、間が悪かったかもしれない、とか…。

 

KY

空気って読み物ではないと思うのですが…。

日本独特のものと思われている節があるけれど、海外の方がむしろ当てはまるくらいだと思います。

次のようなパターン。

ことばとは直接関係のないマナーの話かとも思われるのですが、

急いでいる相手に、急いでいることにまったく気づかず話しかけてしまい、

「How are you? I’m fine thank you!」

なんてやってしまったりすると、話しかけられた本人にしてみれば、

 

(私が急いでるのが分からないのかなぁ?)

(でも返事しないと失礼だから返事しなくちゃ、もう!)

 

と心の中で思っていたりするのでしょうが、

 

それでも自分に話しかけてくれている人に、

 

「話しかけてはいけないところを話しかけてしまった!ごめんなさい!」

 

と思わせてしまうこと、それ自体が失礼なので、当然、やんわりとやり過ごします。

そして、やり過ごされかたが優しいので、急いでいる人に話しかけたご本人は 迷惑だったことに気づかない ことも。

空気を読んだために「特定のことばがおいそれとは発せられない」だけでなく、空気を読んで「さりげなく席を外した方がいい」と察したり、「落ち込んでいるなと思ったら」忙しくても立ち止まってフォローしたり、そういうことを「しなきゃいけない雰囲気」みたいなものは、英語圏でも、いや英語圏であればこそ(じつは英語圏でなくても)間違いなくあります。

 

外国には本音と建て前はない…

「本音と建て前があるのは日本だけ」

なんて思う向きもあるようですが、

それは違います

 

緊急性・必要性

それには、外国に行って人と語り合いたいと思っても、言葉がないと始まらないですよね。だから現地の言葉を学習したいと思うわけです。必要に迫られて。

その必要性がない人に必要性を感じろといっても無理。その必要性を感じるような機会やきっかけを作り出すことはできませんか?兎に角、本質が失われていると思いますね。

それは、単に入力したら現地の言語で出力される以上の体験。それには、その言語に詳しくなっておけば、俄然面白くなる。言葉がわかるかどうか、とは、その言語を話す人たちの文化の豊かさを共有できるかどうか、その岐路に立つ問題です。TOEICの点数とは別の次元にあります。

「形から入る」功罪

そこを見失ってしまうと、なんのために勉強しているのか、なぜ英語の習得が大切なのか、外国語の習得が大切なのか、わからないまま、わけのわからない方向に突き進むことになります。形から入るのも、それはそれでいいと思います。いいのだけれど、本質は自分の中で明確にしておかないと大きく間違えてしまいます。

 

ページの右下、チャットで質問にお答えします。

 

 

Photo: http://tabippo.net/keep-studying/

国際女性デー Vol.1

ロンドン在住通訳者の平松里英(rielondon)です。

3月8日は国際女性デー。

カナダのトルドー首相 ソフィー夫人SNS炎上

カナダのトルドー首相夫人がインスタグラムで人々に訴えた内容が、炎上したそうです。
ソフィー夫人のインスタグラムの当該投稿リンク

国際女性デーは、女性を支えてくれる自分の「同盟相手」の男性も祝福しよう、
つまり、ジェンダー平等を一緒に推し進めてくれる男子、男性も取り上げるべきだ、
ということのようです。

以下、カナダのガーディアン紙(英語記事)

彼女の提言については、意見が二つに割れています。
インスタグラムの彼女の投稿に寄せられたコメントのいくつかを挙げてみます。

“Embarrassing. She doesn’t get it.”
恥ずかしい。この人、全然わかってない。

 

“I am not a woman unless I have a man. Thank you for reminding me.”
男がいなければ私は女じゃないってことね。思い出させてくれてありがとう。[皮肉]

 

“Celebrating #iwd2017 by celebrating men. Nope, try again.”
男性を祝福して♯iwd2017(国際女性デー)を祝いましょう。ありえない。はい、やり直し。

 

“She wants IWD to be a celebration of Justin Trudeau. She should be celebrating the powerful women in her life!”
IWDを夫、ジャスティン・トルドーを祝う日にしたいだけでしょ。[そうじゃなくて]自分の人生で出会ったり、関わったりしたパワフルな女性たちを祝福するべきでしょ!

私は、基本的に、ソフィー夫人の考えに賛成です。

ただ、国際女性デーには、女性を称えるべきだという主張は、たしかに一理あると思います。

そもそも「国際女性デー」って何?

ここで、国際女性デーって、どういうものなのか、
どういう日なのか、見てみましょう。

国連女性機関の日本事務所のウェブサイトによると

国際女性デー(IWD)とは

国連は、1975年の国際婦人年において、3月8日を国際女性デー(IWD)として定めました。そして2年後の1977年12月、国連総会は、加盟国がそれぞれの歴史と伝統に応じて、1年のうち1日を女性の権利及び国際平和のための国連の日と宣言できる決議を採択しました。

国際女性デーは、20世紀への変わり目に、北アメリカおよびヨーロッパ各地での労働運動から始まりました。このような初期の時代から、国際女性デーは、先進国及び途上国ともに、女性のための新しいグローバルな姿をとりあげてきました。この成長し続ける国際的女性運動は、4つの世界的な国連の女性会議によって強化されています。 そして、女性の権利、及び政治・経済活動の場への女性参画をサポートする結集の場を記念する国際女性デーを支援しています。

国際女性デーは、これまでの前進を振り返り、変革を呼びかけ、国や社会の歴史上すばらしい役割を果たした一般の女性たちの勇気と決断を称える日です。

とあります。

国際女性デーの起源

では、国際女性デーの起源は?というと、アメリカやヨーロッパ各地で起きた徐栄による労働運動です。
1900年代のアメリカのニューヨークで服飾工場の女性労働者が起こした抗議運動や、
イギリスで起きた女性参政権(ちなみに参政権は Suffrage)運動など。

これら、女性による一連の社会運動や抗議デモ、その不屈の精神を称え、
同時に、未だ被害者となる女性が後を絶たないことに、真剣に思いを馳せる日なのです。

イギリス女性参政権論者「サフラジェット」

イギリスの女性参政権を訴え戦ったメンバー(闘士たち)はSuffragetteと呼ばれました。

ちなみに、2015年にはそのままの名称 “Suffragette” で映画になりましたね。
(邦題『未来を花束にして』) ←まったく「婦人参政権論者」ということが伝わってこないタイトル(悩)

  • 映画 “Suffragette” 公式予告 YouTube(https://www.youtube.com/watch?v=056FI2Pq9RY)

ハンガーストライキなど、壮絶な抵抗運動を続け、
イギリスで婦人参政権が認められたのは1918年。

イギリス|女性だけじゃない、男性にも参政権がなかった。

1918年の選挙法改正。
この時、初めてイギリスで普通選挙制が実現したのです。

21歳以上の男子と30歳以上の女性に選挙権が認められました
つまり、これまではイギリスには普通選挙制がなかったということです。

Before 1918, the vote was restricted not simply by sex but also by property qualifications.
1918年までは投票は制によって制限されるだけでなく、財産資格によっても制限されていた。

出典:“Why has everyone forgotten about male suffrage?” (どうして誰も男性の参政権について覚えていないのだろうか?)

婦人参政権と聞くと 男性にはもともと参政権があった かのように思ってしまいますが、そうではありません。

女性だけでなく、男性も限られた人(資産家)しか、選挙権が与えられていなかったのです。

 

ところで、

世界で初めて婦人参政権を認めた国はどこでしょう?

 

 

 

それは、アメリカでも、イギリスでもなく、

ニュージーランド。

 

ニュージーランドでは、1893年に女性参政権を実現。

イギリスで普通選挙制が認められる25年前。

つまり、四半世紀も前に、すでに、

遠く離れた南半球の島国、ニュージーランドには女性に選挙権があった!

 

同じ島国でも、ジェンダーにおける進歩が随分と違いますな(ため息)。

 

そこに裏打ちされているケイト・シェパードの精神

All that separates, whether of race, class, creed, or sex, is inhuman, and must be overcome.
道徳心の向上には人種、階級、信条、性別による分離を克服しなければならない。

 

すばらしい信念ではありませんか!

 

アメリカ、そして欧州でもポピュリズムが台頭してきて、

大衆迎合主義、右傾化、孤立主義、分離…

 

これまでの価値観や戦いに逆行するような動きをバッサリと切り捨てるこの考え方。

いいねぇ!ああ、スッキリ。

 

イングランドはリバプール出身のケイト・シェパード。

彼女の女性参政権運動の指導の下、
何度も議会に請願書を提出した末、1893年に可決されたのです。

こういった土壌があるからでしょうか。
男女の賃金格差は、アメリカよりも、ニュージーランドのほうが小さいのです。

 

ちなみに、

日本は世界ワースト3入り(3位)。
女性が管理職に占める割合は先進国中(ここではG7)、堂々の最下位

出典:Global Gender Gap Report 2016(世界経済フォーラム2016)

 

でも、悪口(笑)ばかりではありませんよw

先日、とても励みになる素晴らしい発言を発見。

世の中の半分は女性なのに、マネジメント層は男性ばかり。

優秀な人は男女を問わず優秀。これでは片翼しか使わずに飛行しているようなもの。

企業が成長できるわけがない。

 

ポイントはある。1つは、トップがはっきりコミットする。さらに数字でコミットすること。登用は上からやる。下級の管理職から細々とやるのではなく、上級管理職を早く女性にすれば、あとは早い。

これ、カルビーの松本社長のコメントです。

 

私から見たら、当たり前であるべき、合理的で、シンプルな話なのですが、

なぜ、こんなに男女参画だ、ジェンダー平等だというと、難しいのでしょうかね。

 

男性にとことん不都合な事でもあるんでしょうか…?

 

そういえば、うちは夕飯はほぼ毎日夫が作りますし、掃除も洗濯もやります。

(難しいことでもあるまいし、こんなことを記述しているのが、馬鹿らしい…)

「家事ができる夫の方が離婚率が高いらしい、なんでかな。」

と言っていたので、お互いが独立しているから別れる時も迷いが減るのよ、きっと。

夫が家事ができるのが悪いのではなくて、お互いが共依存度が低い証拠でしょう?と。

夫が家事ができる、そして実際に家事を負担する。

↑気が向いたときだけということも大いにあり得るので「できること」と実際に「やる」かどうかは別。

これは、

悪いことではなくて、良いことです。

大人ですからね。

 

お互いがしっかり自立して、尚且つ、支えあったり補い合えるほうが、

お互いに頼りあって、共倒れしてしまうより良いと思います。

 

名古屋の国際女性デー(IWD)イベント参加(昔)

考えてみると、イギリスに移って来てから、
つまり、もう10年もこの日を記念する活動やイベントには参加していないことになります。

日本にいた頃、
アイルランド留学よりも前ですから、20年近く前になるのですが、
地元の名古屋で、国際女性デーの活動に参加していた時期がありました。

その頃に仲良くしていた近所のイギリス人の友だちに誘われ、
集会に行ったのがきっかけでした。

私が参加した国際女性デーの活動。

そこではオーストラリア人女性のイベントのリーダー、
日本人の中心的役割を担っていた女性たちに、
アメリカ人の女性留学生や英語教師の面々など。

当日は、フレンドリーなパレードもしました。

詳しくは後日、Vol.2、Vol.3に続きます。

(つづく)

 

ご質問、コメント、そしてご相談も大歓迎です。コメント欄、お問い合わせページ、またはTwitter からどうぞ。

この機会に、ぜひ読者登録してみてくださいね。

イギリス、ヨーロッパ地域の現地通訳をお探しの方

ロンドン在住の通訳者 平松里英のウェブサイトをご覧ください。

(私が制作・運営しています。ウェブサイトの翻訳・共同制作のご相談も受付中。)

ボイスサンプル、ビデオサンプルも視聴できます。

対応地域はEMEA地域。イギリス国内、ヨーロッパだけでなく「欧州の裏庭」ともいわれるアフリカ諸国、中東へもイギリスから飛行機で7~8時間ほどですので効率的です。

ご連絡をお待ちしています!

平松里英にメールする

ページの右下、チャットで質問にお答えします。

 

【お知らせ】

『通翻Web』にて連載中!

くわしくは「通訳者通信fromロンドン」をご覧ください!

 

イギリス、アイルランドからヨーロッパ全域へ出張して通訳しています。こちらのカテゴリーでは世界の動き、最近の世界のニュース・情報の中で使われている英語表現・時事英語について書いています。

記事は、時代の変化に合わせて、随時加筆したり改訂したりしています。
Older posts

© 2018 I INTERPRET LONDON

Theme by Anders NorenUp ↑