I INTERPRET LONDON

ロンドン在住の通訳者平松里英のブログ

Tag: ボイスオーバー

Voice 02: 通訳者と発声とウィスパリングの関係

 

ロンドン在住日英通訳者の平松里英(rielondon)です。

 

今日は発声について

通訳における発声のポイントは、

「自然な、美しい声を、豊かに、スムーズに出すこと。」

 

朗々と、大きな声

を出すことよりも、

 

自然な声を

美しく

ゆたかに

なめらかに

出すこと。

 

では、そもそも発声とは何でしょう?

 

硬起声と軟起声

発声には軟起声と硬起声の二種類あります。

 

軟起声は、のどが開いた状態で、スムーズに自然に出る声。

声帯が中央にそっと寄ってきて合わさる感じです。

 

その反対に、硬起声は、声帯を強くぶつかるように合わせて、

声の出だしに、強いアタックを使うときは硬起声です。

 

通訳者は声を多用する(話者 全員分 しゃべる!)仕事で、常にのどを酷使しています。

硬起声は声帯への負担が大きく、つねに声を使う仕事をしている通訳者にとっては大敵!

通訳者にとって、声をサステナブルに使うこと。

大事な道具を持続可能な使い方をしているかどうか。

これは死活問題です。

 

硬起声になりがちな人は、

長期的に見ると、声帯ポリープや結節など、問題が発生しやすくなるため、

軟起声を心がけ、硬起声をやめるよう、注意しなければなりません。

 

声帯と呼吸

まず、声はのどや口だけで出すものではないということ。

いうなれば、上半身全体で出すものなので、精神的に緊張していたり、

体が硬直したりしていると、よい声は出にくいのです。

 

また、首筋や背中など、どこかに無意識に力が入ってしまう体勢(姿勢)もNG。

前かがみ、逆に、後ろにそっくり返り気味の姿勢では、ゆったりとした声は出にくいです。

 

心身ともにほぐすこと。この筋肉も含めて、リラックスした状態をつくる。

 

このことは、首や肩、背中だけでなく、顔の表情筋にも当てはまります。

しかめっ面やこわばった表情をしていると、それが体全体に伝わり、

声を出すときにも、声帯やそのほかの筋肉がこわばってしまうのです。

 

通訳者はとくに声を意識しなければならない

通訳者の声とは、聞き手にとって長時間にわたり耳にする声です。

そして、その聞き方も、なんとなく耳にしているというより、

ヘッドフォンやイヤホンを使い、集中して聴いていることが多い声です。

 

だから、長いあいだ聞いていても、聞き手にとって疲れない声であることが大切です。

 

自分の声の欠点にはなかなか気づかない

声の質はもちろん、声の出し方トーン調子…。

 

自分の声のクセは、自分一人では、なかなか気づけません。

 

常に耳を鍛え、自分の耳で自分の声を客観的に評価できるように

同時に、自分の声が他の人にどう聞こえているかどう響いているか、を常に考えること。

 

ウィスパリングのささやき声

ロシア語の会議通訳者 Cyril Flerov 氏も自身のブログの記事  “Whispering in Your Ear is Bad Idea!”のなかで、はっきりと提言しています。

 

“your voice gets tired extremely quickly, whispering is very damaging to the vocal folds

すぐに声が疲れてしまい、ウィスパリングは声帯へのダメージも大きい)

 

ないしょ話のときに使うヒソヒソとした「ささやき声」は、

のどを震わせず、それでも声門から息は出ているので、

ボリュームが小さく、一見やさしそうなイメージですが、

 

声帯への負担は大。

 

のどを震わせず、聞こえにくい分、余計に声帯に力をかけているのです。

通訳の仕事のなかでウィスパリング※ をするよう依頼されることがあります。

※シュショタージュ(Chuchotage=フランス語でささやくの意)ともいいます。

 

とくに、会議・ミーティングで発言の言語がわからない人が1人や2人など、

少人数のときに、この手法がよく使われますが、気を付けなくてはいけません。

 

だからといって、リクエストに対して、

「のどに悪いのでウィスパリングはお断りします」

とは言えませんから、

 

のどに負担がかからないように、ささやき声ではなく、小声で行うようにするということです。

小声、つまり、ちゃんと声を出しているけれども、ボリュームは小さく。

 

意識してみて下さいね。

 

 

ご質問、コメント、そしてご相談も大歓迎です。コメント欄、お問い合わせページ、 Twitter からもご連絡いただけます。

 

「声トレ」のレッスンのお問い合わせコースに関するご相談 平松里英にメール で、お気軽にどうぞ。

 

▶ 関連記事 母音の無声化 (キ・ク・シ・ス・チ・ツ・ピ・プ・ヒ・フ・シュ)

 

【お知らせ】

『通翻Web』にて連載中!

くわしくは「通訳者通信fromロンドン」をご覧ください!

 

イギリス、アイルランドからヨーロッパ全域へ出張して通訳しています。

こちらのカテゴリーでは、通訳者の皆さんにとって役に立つ「声」、「のど」、「滑舌」 などについて書いています。

記事は、時代の変化に合わせて、随時加筆したり改訂したりしています。

Photo: https://aidanews.com/2014/06/19/whisper-voice-makes-the-muscle-hypertonia/

シンガポールで話題の数学問題 Cheryl’s Birthday – Maths Problem in Singapore

(日本語バージョン)
数学の問題(なぞなぞみたい)を共有します。これわかりますか…?
自分でも本当いうと、まだちょっとスッキリしないんだけど.. 娘に何度も解説してもらいました。
そいれにしても、これなぞなぞみたいだけど、数学なのかな、ほんとに…!?

(English original)

Have you heard of Cheryl’s Birthday puzzle? If you have, have you managed to solve it?
Here’s HOW. I think it’s pretty good – however, it was frustrating…!!



中国地名・人名、そして・・・”sentenced xx in prison” は禁錮か懲役か?

(上に掲載した映像は英語ニュースです。日本語版は記事の最下をご覧ください。)

お仕事の報告。翻訳をしてボイスオーバーを入れる仕事を定期的にしています。それで、つい最近「あぁこれ。来た!こういうの難しいんだったよね、思い出したわ。」というよくある苦労話のひとつのパターンをご紹介しようと思います。

まず、今回の素材の背景を少しご紹介しておきましょう。

中国の河北省にある寄宿学校の教師が、複数の男子生徒を自宅監禁したというかどで、有罪判決を受けた。実際は、自宅監禁どころではなく、ここで書くのがはばかられるほど、様々な虐待・暴行(There, they were bound and gagged, tortured and raped, a court heard.)を生徒に強要していたとんでもない教師だった。

もしかしたらちょっと意外かもしれないけれども、中国の地名や人名を英語の発言からすぐに日本語に訳すのが、難しいことがある。これが、けっこう頻繁にある。唐突に会話に出てきたりすると、一瞬「?」と頭が真っ白になり、日本語の対訳表現と結びつかずとまどってしまう。
通訳訓練を日々欠かさず行っている人にとっては待ってました!と難なく切り返せるかもしれないし、中国の地理や事情に詳しい同業者ならとっさに応えられる、いわゆる瞬発力の差かもしれないが…。

ではまず地名から。

“in northern China’s Hebei province”=中国は河北省北部。”Hebei province” は河北省。 ちなみに、似ていて紛らわしいのが “Hubei province”。こちらは湖北省。さらに、”Erliban Village”は二里半村。表記がわかったのはいいが、今度は日本語でなんと読むのか・・・。「ニリバン村」?英語の発音にならって「アーリバン村」?中国語の発音に倣うか、日本語読みにするか。外国(語)の地名や人名は現地の発音をカタカナに置き換えることが多いが、漢字圏の場合は日本語読みができるため現地の発音のカタカナ変換ではなく、日本語読みがになることが多い。しかし、ここがいつもそうと決まっているわけではないし、媒体によってルールが違うこともある。

・・・大いに悩ましいところだ。

地名と同様、人名も現地読みのカタカナ変換にするか、漢字の日本語読みを当てるか、判断に苦しむところだが、これもクライアントの方針しだいだとは言っても、それほど一貫性があるわけではない。時と場合によるのだ。

今回の名前、英語から元の漢字を知る必要がある。
“Li Jian”=李建(被告)、”Mr Zhang”=張さん。ここまでは調べて出てきた。これを、「リケン被告」にするか、「リ・ジャン被告」とするか。(結局「リ被告」にしました。)そして「張さん」も、英語の発音にならって「チャンさん」か、それとも日本語読みで「チョウさん」にするべきか・・・。 

例えば、中国の国家主席などは、漢字を日本語読みすることが従来のやり方で、蒋介石は「しょうかいせき」だし、習近平も「しゅうきんぺい」となる。それが、そうかと思うと、いつ頃からか、たしかに「シージンピン」や「シーチンピン」と耳にすることもある。これが「ゆれ」なのだけれど、それでもおそらく習近平は「シュウキンペイ(国家主席)」で通っているのではないだろうか。

余談ですが、「習近平」は英語ではXi Jinping。これをどこぞやのキャスターが「イレブン」と勘違いして読んでしまい、解雇されたとかされなかったとか・・・。(XI=11と間違えてしまったんでしょうね)

今回の素材で悩ましかったのは地名人名だけではなかった。法制度、用語の定義の違いも、中国の法制度にのっとった内容が英語で書かれており、それを日本語に訳すというものだ。

具体的には、先だって上記の容疑者(現在は受刑囚)が有罪判決を受けたが、そのときの求刑が、
“Li received a prison sentence of two years and 10 months.” とある。これを訳していて、「2年10ヶ月の…」懲役か?禁錮か?と迷った。日本法では懲役と禁錮は違い、その違いが重要なようだ。しかし、事件が起きたのは日本ではなく中国。残念ながら私は中国の司法制度に明るくない…。

困ったぞ。しかも、この記事まだ日本語になっていないようで、日本のメディア?に届いていないのか、検索しても出てこない・・・。
もう少し深く調べてみると、英文と中文の対訳文書が出てきた。並列の中国語(対訳)には「李被判两年又十个月的有期徒刑」とある。この「(有期)徒刑」が、懲役を指すのか、禁錮を指すのか、はたまた別のものを指すのか・・・。別のもである可能性も低くなさそうだ。なぜなら、ところ変われば「法」変わるからだ。

Weblio (cjjc) によると「有期徒刑OO年=(有期)懲役OO年」とのことなので懲役だろうか。そして、「懲役」と「禁錮」「拘留」の違いは? によると(以下、引用)

日本における「懲役」「禁錮」「拘留」は、いずれも刑法における自由刑(自由を奪う刑罰)です。「懲役」は刑務所内での労働が義務付けられていますが、「禁錮」「拘留」は拘置することのみが定められている点が最大の違いとなります。ただし、願い出により刑務作業ができるため、「禁錮」の場合でも多くの受刑者が刑務所内での労働に従事しており、「懲役」との区別はほとんどないというのが実情です。もちろん、刑の重さは「禁錮」より「懲役」のが重くなります。

とある。ちなみにこの中国語の「徒刑」ですが、日本(語)でも、「徒刑(ずけい)」とも「徒罪(ずざい)」とも呼ばれ、古く、大宝律令などの律令法に定められていた五刑のひとつで、「受刑者を一定期間獄に拘禁して、強制的に労役に服させる刑で今日の懲役と似た自由刑である。」とありました。

さあ、そんなこんなで、ここは「2年10ヶ月の懲役を言い渡され~」としよう!

…と思ったところで、以下のような指摘を発見。
ほぼ、振り出しに戻ってしまいました。
「判決と数字との関連が、禁固なのか懲役7日よりも大きな問題である。」
「こちらの人がこのニュースを聞いたら、懲役なのか禁固であるのかは大きな問題とはしないでしょうね。」(出典:http://oshiete.goo.ne.jp/qa/2492591.html
つまり、懲役と禁錮を分ける、労働の義務があるかどうかは判別できず、しかも、それが日本(の法律)では重要な違いでも、それ以外の地域ではそうではないらしい。むしろ、in prison(拘置所)と in jail(刑務所) では収監される場所が違い、それぞれの場所の意味・目的が違い、むしろ、この違いのほうが重要だとある。なるほど…。

今回の中国の事件の場合は、懲役と訳すと、強制的な労役が「ある」ことを指し、間違った意味になる可能性があるゆえに、懲役よりは「禁錮(禁固)」を選ぶのが妥当そうだということ。

いわゆる刑務所で身柄を拘束されている、ということがポイントだと判断し、二転三転した結果、「禁錮」としました。

このニュースの日本語ボイスオーバー ↓

後記)
誤解のないように申し上げておきたいのですが、この程度の調べものなんて、ほんとにすごいリサーチをする人たちからしたら、調べ物をしたうちに入らないんですよ。

ましてや、今回はネットだけで調べたので、「リサーチしました!」なんて恥ずかしくていえない。そんな程度のものなんですよね。

Voice 01: 母音の無声化 (キ・ク・シ・ス・チ・ツ・ピ・プ・ヒ・フ・シュ)

カテゴリー:ボイスオーバー

ロンドン在住日英通訳者の平松里英です。このカテゴリー初の投稿です。

今回はアナウンサーや声優など、

声のお仕事、しゃべりのお仕事に携わる人なら知らない人はいない

無声化について。

通訳者にとって「無声化」がどうして大切なのか

についてお話しします。

その前に、

ボイスオーバーとは?

私は通訳のお仕事以外にボイスオーバーのお仕事もしていて、

ドキュメンタリーのリポート素材に日本語音声を作成(翻訳)して載せたり、

企業の紹介ビデオに声を載せたりという仕事もしています。

ボイスオーバーとは、外国語のニュース番組やドキュメンタリーといった

映像素材のオリジナルで録音されている音声の上に、

翻訳された言葉(別の音声)をかぶせること。

 

では、ボイスオーバーと吹替えは違うのか。

 

違います。

 

その違いを簡単に言うと・・・

 

吹替えでは映像の原音がすべて消えているのに対し、

ボイスオーバー原音がかすかに残っています。←はずなのです。本来は。

 

また、事前に原稿が渡される吹替えの仕事と違い、

ボイスオーバーでは、たいてい現場に行ってすぐに収録をするので、

初見で、噛まずに、手早く録音作業を終えられる能力が求められます。

 

ボイスオーバーには、同時通訳の仕事とは異なるチャレンジがあります。

さまざまなチャレンジが刺激となり、成長させられます。

やりがいのある仕事に恵まれるのは幸せなことです。

 

声が大切な仕事道具ということは

風邪を引くと普段の声ではなくなってしまいます。

花粉症や鼻炎など、アレルギー反応でもそうですよね。

また、どんな仕事であっても、イライラやフラストレーションが溜まることってあります。

それが即、声に出てしまう。

自分の周りにクシャミや咳をしている人がいると

風邪をうつされては困る‼

と、ついつい神経質になってしまいますし、

夜遅くまでお酒を飲んだりすれば、翌朝の声はいつもの声ではなくなっています。

まあ、お酒に関しては年齢とともに少なくなり、さすがに今はなくなりましたが。

 

その日のコンディションがモロに出てしまう 

これも効果的にコントロールする術を身につけ、磨いていかないと・・・!!

「ムセイカ…無声化って何?」

とお思いの方はこちらを参考にしてくださいね。

 

日本にまだ住んでいたころ、すでに何年か前になりますが(苦笑)

某テレビ局の「アナトレ」に通いました。

 

入門から上級終了まで行きましたから、結構の期間だったとおもいますが、

とてもよい勉強になりました。

 

今でも、直接的に、そして間接的に、仕事や普段の生活に役に立っていると思います。

 

きれいな日本語の音づくりに欠かせない無声化

この無声化ですが、アクセント、鼻濁音とともに「声」の仕事をしている人なら避けては通れない重要なポイントです。

 

一定のルールがあって、

通常は母音有声音(発音すると喉が震える)なのに、

 

ルールが該当する場合には、

特定の子音の後ろの母音無声化する(発音しても喉が震えない

というもの。

 

それだけでとても長くなりそうなので、このルールを詳しくここで記載することはやめておきます。

このルールがわからない、知りたい!という方。

ご要望が多ければご紹介しますので、

コメントでも、問い合わせでもOK。とりあえずご連絡ください。

 

無声化する10個の音

さて、タイトルに挙げた、「キ・ク・シ・ス・チ・ツ・ピ・プ・ヒ・フ・シュ」という10コの音。

これが、場合により無声化する音です。

 

その昔(その昔ぃ??)先生に

キ ク シ ス チ ツ ピ プ ヒ フ シュ と暗記してしまいなさい!」

と教わったことを思い出します。

 

美しい日本語、正しい発音

日本語を正しく、美しく、発音すること。

つまり間違った音を広めないよう日頃から心がけること。

でも、口で言うほど簡単ではないのも事実ですよね。

 

「正しい」アクセントとは・・・。

(ちなみに、方言や訛りを否定するものではありません。)

 

ここでは、無声化や鼻濁音になるべきルールに則ったアウトプットをする、そういう意味だと思ってください。

無声化せずに、全部ベターっと発音すると、

どこかしらロボットが話しているみたいに平坦になってしまい、

不自然で、素人っぽくおかしな感じに。

お世辞にもベストプラクティスとは言い難いのですが・・・。

 

しかし、かといって反対にやりすぎてしまう(意識しすぎてしまう)と、

「上にまいりま~はぁす♪」

「エレベーターのお○○さん」みたいな口調になってしまいますから、注意が必要です。

 

通訳や翻訳の仕事も奥が深いけれど、ボイスオーバーも奥が深い。

興味がある方は、声トレをおススメ。

Transferable Skill (転換できる、使い回しが効く技術)

だと思いますし、

通訳の仕事とは 補完作用がある と思います。

発声練習や、滑舌練習、ニュース原稿の読み方以外にも、
自分の家のテレビでも見たことがあるスタジオを使って本番さながらにしゃべらせてもらったり、

リポートや実況中継などの練習もさせてもらいました。

では、今日はこの辺で。

 

ご質問、コメント、そしてご相談も大歓迎です。コメント欄、お問い合わせページTwitter からもご連絡いただけます。

ちなみに私が受けた「アナトレ」の詳細はこちら

「声トレ」のレッスンのお問い合わせコースに関するご相談平松里英にメールで、お気軽にどうぞ。

イギリス、アイルランドからヨーロッパ全域へ出張して通訳しています。

 

こちらのカテゴリーでは、通訳者の皆さんにとって役に立つ「声」、「喉」、「滑舌」などについて書いています。

通訳や翻訳のお話だけではなく、ボイスオーバーの話も、追々少しずつご紹介していけたらと思っています。

※記事は、時代の変化に合わせて、随時加筆したり改訂したりしています。

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