I INTERPRET LONDON

ロンドン在住の通訳者平松里英のブログ

Tag: 日本語

Topic 01: 会話のかみ合わせを左右する 5W1H の黄金ルール

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ロンドン在住通訳者の平松里英(rielondon)です。

今回は、ビジネスの会話、そのかみ合わせを左右すると言っても過言ではない、

ゴールデンルール について、お話しします。
こちら、自分が英語で話す時はもちろんですが、


通訳者が訳す時にも、話し手が心得ていてくれると、

そうでない時と比べて、うんと訳しやすいものなのです。

なので、通訳者に入ってもらうときにも、できるだけ、意識してみて下さいね。

それでは説明していきましょう。

ご存知の方も多いと思いますが、英語には、大きく分けて、

クローズドクエスチョン という、言わば「閉じた質問」と、

オープンクエスチョン という「開いた質問」の二種類があります。

クローズドクエスチョンは、YESかNOで答えられる質問のこと。

オープンクエスチョンは「だれが」とか「いつ」
などの疑問詞が文頭(中)に入っている質問のこと

です。

「5W1H(ごだぶりゅう いちえいち)」

というフレーズを、皆さん
覚えていますか。

中学高校の英語の授業で、必ずや、一度は聞いたことがあるはずです。

  • When(いつ)
  • Where(どこで)
  • Who(だれが)
  • What(何を)
  • Why(なぜ)
  • How(どうやって)

というやつです。

疑問文(など)のあたまに持ってくるやつですね。

頭文字をとって、5W1H と呼ばれる所以ですが、
疑問文を作るだけではなくて、
とても重要な英語のルールが詰まっているのです。

どういうルールかと言うと、クローズドクエスチョンの場合は、
YES か NO、あるいは I Don’t know で答えなければならないということ。

違う言い方をするなら、YES と NO 以外で答えてはいけない質問、です。

至極、当たり前に聞こえますよね。

当たり前のことが当たり前にできてないってことありませんか?

そういうものなんですよね。

で、とりあえず、話を進めます。

では、オープンクエスチョンの方はと言うと、

Who なら「だれ」、
What なら「何が/を」

これらが登場する質問は、それに当てはまる 特定の情報
(いつなら年月、日時など、どこなら場所、誰なら名前など)を抜かさずに
ちゃんと入れて答えることがお約束となっているのです。

WHY なら Because で返答を始める。

そうです。

誰かに「Why △△?」と訊かれたら、

BECAUSE △△△.」と答える

ということです。

これらが、定型。つまり、お約束なのです。

これ、押さえておくことが大事です。

本当に無意識にできていないことが、とても多いです。

くどいようですが、もう一度言います。

相手から質問されたら、思わず答えようとする前に、
まず、

クローズドクエスチョンか、オープンクエスチョンか、

それを判別するようにしてみてください。

前者なら、YES か NO で答える。
それが無理なら、I don’t know で。

後者なら、5W1H のルールに則って答える。

これをきっちりと繰り返し実践させてくれるレッスンがあってもいいと思っています。

英会話のレッスンとして ではなく 話し方のレッスンとかコースとして。

それこそ、英語と言わず、日本語でもOKだと思います。

まずは、反射神経を養う必要がありますから。

いちいち頭で考えないといけないようでは、なかなかうまくいかないと思うので。

スポーツみたいな部分があるので、筋肉に覚えこませる。

反射的に、YES/NO クエスチョンなのか、情報を求められている質問なのか、

反応できるようになると、コミュニケーションの第一段階としては、
グッと分かり合えるようになると思うんです。

実際は、ビジネスの場でも、
クローズドクエスチョンに対して、長々と説明で返答する人や、
オープンクエスチョンに対して、YES!と返答する方は 決して 珍しくありません。

日本語話者に限ったことかといえば、そうともいえない部分はあるのですが、

オープンクエスチョンとクローズドクエスチョンの区別がつかずに、
自分の好きなように返答する人は英語話者の中には、まず いない と思います。

それなりに、学校で English
(=日本語で言うところの国語ですが国語とは呼ばない)
の教育を受けた人であれば、ここがいい加減ということはないはずです。

ただ、分かった上で、説明を加えたり、することはあります。

ルールを理解した上で、ルールを破っている例です。

今回お話ししようとしたのは、そういう上級の話ではなく、

何か訊かれたけれど、適当に答えた、それに対して「あれでよかったのかな?」と

疑問に思わない人もいますよね。

本人は答えたつもりだけれど、

じつは「答えになっていなかった」かもしれない・・・と、

ちょっと意識してもらいたくてこの話をしました。

英語を話すようになって、日本語で話しても、この視点からよくよく考えてみると

何を言おうとしているのか自分自身がわかっていなかった、と愕然とさせられることがありました。

外国語を学ぶとそういう気づきがあるというのは収穫ですね。

この「何を言おうとしているのかわかっていないのかも?」

「え、この情報を入れないと答えたことにならないって今まで考えたことなかったんだけど⁉️」

という感覚は、日本語には、あまりない気がするのです。

相当 意識的に 話している人以外は。

 

英語で会話していて、なんだか話が噛み合わない時は、

(話が噛み合っていないことに、まずは、気づいていただきたいのですが・・・)
これが一因となっていることがあるので、気を付けて、話すようにしてみると、

会話のキャッチボールがそれまでよりもスムーズにいくかも知れません。

フォーカスグループインタビュー(FGI)の通訳 [1] 通訳環境について

ロンドン在住日英通訳者の平松里英(rielondon)です。今回は、シリーズ第1弾—通訳と音量についてです。

フォーカスグループインタビュー とは

マーケティング調査の方法には、「定量調査(Quantitative Research)」と「定性調査(Qualitative Research)」があります。定量調査は、「量」。つまり明確な数値・量であらわされる定量データを集め分析するもの。定性調査は「質」。つまり、数値化できない個人の発言・行動を解釈し新しい理解やヒントにつながる「質的データ」を取る調査のことです。頭文字をとって「FGI」、または略して「グルイン」とも呼ばれます。

後者の「定性調査」の手法のひとつとして、フォーカスグループインタビュー があります。少人数の想定購入者からなる参加者グループに司会者(モデレーター)が進行しながらディスカッションを進めます。そこで繰り広げられる発言内容を分析するものです。

なぜ通訳が必要になるのか

フォーカスグループインタビュー でなぜ通訳者が必要になるかというと、対象者が依頼者(クライアント)のわからない言語を話す場合(非日本語話者)、つまり海外の想定購入者を相手に調査を行うとき、通訳が必要になります。この場合、所定の時間(1セッション2時間程度が多い)で約4~8人の複数の人が代わる代わる発言するので、通訳モードは同時通訳になり、同時通訳対応の設備が必要になります。(ユーザーインタビューなどは逐次通訳の場合もあります。)

フォーカスグループインタビューでの通訳環境の重要性

クライアント(企業)と同じ部屋(対象者+モデレーターのいる部屋とマジックミラーで隔てた反対側の部屋)で行うときと、別の部屋で通訳をする場合とがあり、通訳を取り巻く環境に関しては、主に以下の4つのパターンがあります。

同室/別室 通訳への音のインプット 通訳のアウトプット
〔1〕 同じ部屋 セッションのやり取りはヘッドフォンから 通訳の訳出は普通の声で
〔2〕 同じ部屋 セッションのやり取りはスピーカーから 通訳の訳出は耳元でウィスパリング
〔3〕 別々の部屋 セッションのやり取りはヘッドフォンから 通訳の訳はヘッドフォンから
〔4〕 別々の部屋 セッションのやり取りはヘッドフォンから 通訳の訳はスピーカーから

〔パターン1〕

同じ部屋の場合、よくあるのは対象者やモデレーターの声(セッションをやっている部屋からの音)は通訳者の耳にヘッドフォンから流れてきて、クライアントの人たちは通訳者の声をそのままマイクを通さずに聞くことが多いです。

〔パターン2〕

同じ部屋で、対象者やモデレーターの声(セッションをやっている部屋の音)はクライアントも通訳者もスピーカーから聞き、通訳者の訳出はクライアントの耳元でウィスパリング。

〔パターン3〕

別の部屋で、通訳者の訳をマイクで拾ってクライアントの部屋のスピーカーで流し、セッションの中での外国語でのやり取りはヘッドフォンで(クライアントのうち)聞きたい人は聞く。

〔パターン4〕

別の部屋で、クライアントの中で英語のままで分かる人が多い場合は、セッション(対象者とモデレーターの英語のやり取り)はスピーカーで流し、通訳の訳はヘッドフォンで通訳が必要な人だけ聞くというパターンもあります。

ベストパターンとワーストパターン

では、このなかでベストのパターンと最悪のパターンはどれでしょう。

ベストは〔1〕、そして最悪なのは〔2〕のパターンです。1・3・4は通訳者の耳にはヘッドフォンで音が送られてきますからインプットの条件は(ほぼ)同じです。では「なぜ1がベストか」というと、

  • 視界がクライアントと同じであること(別部屋=通訳部屋は狭く視界が悪いことが多い)、
  • クライアントとのセッション中のコミュニケーションが比較的はかりやすいから。

他方、最悪のパターンはどれかというと「2」で、その理由は、通訳者がインプットをクライアント全員と同室でステレオから聞かなければならないこと。

なぜそれが問題なのか。

クライアントはセッション中お互いに相談をしたり、談笑したりすることもあります。それだけではありません。ドアの開閉、その他にも様々な雑音が発生します。

ノイズの発生頻度(リスク)が一番高いので、通訳作業が妨害されるのです。

しかも、インプットを確保するため、また、通訳が必要なの人がクライアントのなかの一部の人であることもあり、アウトプットはウィスパリングになります。

このとき、

通訳者は黙って聞いているのとは違い、自分の声が自分の耳に聞こえている状態です。

どういうことかというと、

外から耳に入ってくる自分の声、それプラス、骨伝導で耳に入ってくる自分の声が邪魔になるのです。訳さなければならない音声(話者の発話)を聴くことに集中したい。それにも拘わらず、不可避に自分の声という邪魔が入ってきます。

聴きながら話しているためです。ステレオからの音が黙っているときのようにはきれいにきこえません。

これが、聞いているだけの作業と、同時通訳の作業の決定的な違いです。

このように、同時通訳をするときは常に邪魔が入るので、できる限りノイズを減らし、元発言のインプットを確保するようにしなければなりません。

大事なことなのでもう一度、言い換えてみます。

同時通訳作業では、インプットアウトプットの音が干渉してしまうのです。

当然、作業の大きな妨げとなります。

だからこそ「2」のパターンには無理があるのです。

通訳者は、ステレオから流れてくる音(英語)を頼りにしながら、「生耳」(=ヘッドフォンからではない)で聴き、クライアントにウィスパリング(アウトプット)しますが、ステレオから流れてくる音のボリューム(インプット)よりも通訳者の声(アウトプット)のボリュームが大きくないとクライアントには聞こえないので、ある程度大きな声を出さなければなりません。同じ空間で、です。

しかし、上で説明したように、大きな声を出すと自分の声が邪魔になって、インプットがとても聞こえづらい

そして、「2」の場合、ヘッドフォンで別ルートから音源を取る、つまりインプットをバイパスする、ということができません。インプットが確保できない。

部屋の中で歩くときの靴の音やドアの開け閉めの音、クライアント同士の話し声や、冷蔵庫の開け閉め資料(紙)をめくる音など様々なノイズがたくさん!

このなかで行うのですから、ノイズの三重苦になってしまうのです。

このようなことから、せっかくの対象者のレスポンスが十分に拾えなくなってしまうので、この方法はお勧めできないというわけです。

通訳環境:最重要ポイント

どのパターンにも共通して重要な要素は音量です。そのことを音響システムを調整しているテクニシャン(技術者)が心得ていて、スタジオ設計にも反映されていればいいのですが、音質・音量の調整がほとんどできないスタジオもあるので場所を選択する際に気を付ける必要があります。

発言が重ならないよう、一人一人順番に話してくれるよう、どれだけ参加者に注意を促しても、発言が重ってしまうことが多い。これは他の通訳の仕事と大きく異なる点です。

通訳者は音量を上げたり下げたりして、条件を調整するしかありません。

また、自然な発言、自由な発言を集めることが大切になりますから、発言が重ならないようにモデレーターに何度も注意させれば、話の流れを遮ったり、場の雰囲気をぎくしゃくさせてしまいません。これでは、そもそもの目的が損なわれてしまいます。

やはり、フォーカスグループインタビューでは、音量コントロールが通訳側でできる、音調整能力の高いスタジオを選択することが重要なポイントです。

最後までお読みいただきありがとうございます。今回の記事はいかがでしたか。ご質問、コメント、そしてご相談も大歓迎です。コメント欄、お問い合わせページ、またはTwitter からどうぞ。

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国連事務総長 就任「2017年を平和の年に」演説

Appeal for Peace 01.01.2017

ロンドン在住日英通訳者の平松里英(rielondon)です。今回は 国連事務総長正式就任2017年年初の演説 を取り上げます。「気になる英語表現」は最後にあります。

 

【今日取り上げるニュースメディア】

UN News Centre New UN chief Guterres pledges to make 2017 ‘a year for peace’

【ざっくりサマリー】

✔ 新 国連事務総長にポルトガルのグテーレス氏が正式に就任

✔ 年初の演説で「2017年を平和の年に」と訴え

✔ 次期 国連事務総長に決まったのは2016年10月13日

✔ 任期は5年後の2021年12月31日まで

✔ グテーレス氏の略歴

2017年1月1日 新 国連 事務総長の正式就任

2017年元旦、第9代 国際連合事務総長にアントニオ・グテーレス(António Guterres)氏が国連総会(the UN General Assembly)にて正式に就任しました。

「これまでは安全保障理事会が候補を一人に絞り、この唯一の候補のみが国連総会に提案されていました。安全保障理事会でのいわゆる密室の協議で事実上決定されていたため、選出プロセスの閉鎖性に批判が集まっていました。」(http://www.unic.or.jp/news_press/info/18566/)

これを受け、2016年4月には国連初の試みとなる公開面談が行われ、10月に初めに国連安全保障理事会(the UN Security Council)が国連総会に勧告し、就任が確定しました。

そして、就任宣誓式(swearing in – ceremony)が12月12日でした。

激震の2016年、2017年は?

「一年の計は元旦にあり」

暗澹たる、そして激動・激震の2016年が幕を閉じ、続く新年の幕開けでの交代だけあって、

2017年を方向づける幸先の良い出発だったと、後で振り返れるよう願わずにはいられません。

国連事務総長の任期

さて、グテーレス新事務総長(Secretary-General)は1995年から2002年までポルトガルの首相を務め、

2005年から2015年までは国連難民高等弁務官(the UN High Commissioner for Refugees )として様々な活動に従事。国連事務総長の任期は5年なので、2021年末までということになります。

なお、第8代の国連事務総長 藩基文氏の任期は2007年から2016年までの10年間(つまり5年任期を2期)でした。

これまでは、近年では、第6代事務総長 エジプトのブトロス・ブトロス-ガーリ氏が、アメリカが再選に際し拒否権を発動したため5年で退任した以外は、第7代 コフィ・アナン氏、第5代 ハビエル・ペレス・デクエヤル氏も2期(10年)務めています。

事務総長による新年のスピーチ全文

新事務総長は新年の抱負として、“Peace must be our goal and our guide” と述べ、2017年を平和に向けた年とするようすべての市民、各国政府、指導者たち(all citizens, governments and leaders)に向けて様々な相違を超える努力をするよう(to strive to overcome differences)訴えました。

2017年1月1日 国連事務総長スピーチ 平和への訴え -全文-(Appeal for peace from UN Secretary-General Antonio Guterres)

他メディアの関連ニュース

2016年10月13日のCNNニュース「国連がポルトガルのアントニオ・グテーレス氏を次期事務総長承認 (UN approves Portugal’s Antonio Guterres as next secretary-general)

では、10月5日に逃げ切りの最有力候補as the Security Council’s runaway favorite)となっていた氏を193加盟国の全会一致で次期事務総長となることを承認したと報道されています。

どんな国連事務総長になるでしょうか。

2016年10月6日のBBCニュース 「グテーレス氏とは誰なのか。次期国連事務総長の人物像 (Who is Antonio Guterres? Meet the UN’s next secretary-general)」では、

グテーレス氏は副事務総長に女性を起用すると予想されます。「男女共同参画」の国連における重要性を説いてきたからです。

He is widely expected to select a woman as deputy secretary-general, having said that “gender parity” is crucial at the United Nations.

とあり、

ヨーロッパ外交評議会の研究員、リチャード・ゴワン氏によれば、内部関係者はポルトガル出身のグテーレス氏が「国連に必要な『尻叩き』をしてくれるのではないか」と話している、とのこと。

Richard Gowan, a UN expert at the European Council on Foreign Relations, said insiders believed Mr Guterres, from Portugal, “could give the UN the kind of kick up the backside it needs”.

グテーレス氏の背景

グテーレス氏は、50年余り続いたポルトガルの独裁政治が終焉した1974年に社会党に入党し、間もなく専従の政治家になりました。[それ以前は大学で電気工学と物理を勉強し助教授をしていた。]

He joined the Socialist party in 1974 – the same year five decades of dictatorship came to an end in Portugal – and soon became a full-time politician.

 

1995年には社会党の書記長に就任、のちに首相に就任し2002年まで務めました。

In 1995, three years after being elected the Socialist Party’s secretary-general, he was voted in as prime minister, a position he held until 2002.

 

今回の国連事務総長の指名前のUNHCR(国連難民高等弁務官)としての経験が今回の人事への試金石(=意訳)となりました。

Prior to his nomination, he said that his work at the UNHCR had been excellent preparation for a secretary-general.

第9代 国連事務総長の役割

事務総長の役割(The role of the Secretary-General)」に、以下のように記されています(抜粋)。

立場が対等な外交家であり唱道者であり、公務員であり、CEOである、事務総長は国連の理想の早朝であり世界の人々、なかでも特に貧しく弱い人々の利害における代弁者である。

Equal parts diplomat and advocate, civil servant and CEO, the Secretary-General is a symbol of United Nations ideals and a spokesman for the interests of the world’s peoples, in particular the poor and vulnerable among them.

 

《注目の英語表現》

  • The UN Security Council  国連安全保障理事会
  • The UN General Assembly  国連総会
  • gender parity  男女同権、男女共同参画
  • at the helm of the United Nations  国連の舵取り役に当たり
  • civilians are pounded with deadly force  市民が致死性の高い武力で猛攻撃を受けている
  • forced from their homes, dispossessed and destitute  家を追われ、貧窮しており
  • fueling cycles of mistrust and fear that can last for generations  不信と不安の循環のエネルギーとなって何世代nにも続く可能性がある
  • peace must be our goal and our guide  平和が私たちの目標であり、手引きでなくてはならない
  • I appeal to you all  懇願する(切に訴える)
  • equal parts diplomat and advocate  立場が対等な外交家であり唱道者
  • the poor and vulnerable  貧しく弱い立場にある人々

 

今年最初の記事は1月1日のグテーレス氏のスピーチの中から、次のことばで締めくくろうと思います。

それではまた!

 

“all that we strive for as a human family […] depends on peace.

人類 として私たちが尽力することのすべては平和にかかっています。

But peace depends on us.”

ところが、平和は私たちにかかっているのです。

 

ご質問、コメント、そしてご相談も大歓迎です。コメント欄、お問い合わせページ、またはTwitter からどうぞ。

 

▶ 関連記事 国際連合広報センター「この人に聞く:次期国連事務総長に任命されたアントニオ・グテーレス氏」

 

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カテゴリー:世界の動きと英語

Voice 01: 母音の無声化 (キ・ク・シ・ス・チ・ツ・ピ・プ・ヒ・フ・シュ)

カテゴリー:ボイスオーバー

ロンドン在住日英通訳者の平松里英です。このカテゴリー初の投稿です。

今回はアナウンサーや声優など、

声のお仕事、しゃべりのお仕事に携わる人なら知らない人はいない

無声化について。

通訳者にとって「無声化」がどうして大切なのか

についてお話しします。

その前に、

ボイスオーバーとは?

私は通訳のお仕事以外にボイスオーバーのお仕事もしていて、

ドキュメンタリーのリポート素材に日本語音声を作成(翻訳)して載せたり、

企業の紹介ビデオに声を載せたりという仕事もしています。

ボイスオーバーとは、外国語のニュース番組やドキュメンタリーといった

映像素材のオリジナルで録音されている音声の上に、

翻訳された言葉(別の音声)をかぶせること。

 

では、ボイスオーバーと吹替えは違うのか。

 

違います。

 

その違いを簡単に言うと・・・

 

吹替えでは映像の原音がすべて消えているのに対し、

ボイスオーバー原音がかすかに残っています。←はずなのです。本来は。

 

また、事前に原稿が渡される吹替えの仕事と違い、

ボイスオーバーでは、たいてい現場に行ってすぐに収録をするので、

初見で、噛まずに、手早く録音作業を終えられる能力が求められます。

 

ボイスオーバーには、同時通訳の仕事とは異なるチャレンジがあります。

さまざまなチャレンジが刺激となり、成長させられます。

やりがいのある仕事に恵まれるのは幸せなことです。

 

声が大切な仕事道具ということは

風邪を引くと普段の声ではなくなってしまいます。

花粉症や鼻炎など、アレルギー反応でもそうですよね。

また、どんな仕事であっても、イライラやフラストレーションが溜まることってあります。

それが即、声に出てしまう。

自分の周りにクシャミや咳をしている人がいると

風邪をうつされては困る‼

と、ついつい神経質になってしまいますし、

夜遅くまでお酒を飲んだりすれば、翌朝の声はいつもの声ではなくなっています。

まあ、お酒に関しては年齢とともに少なくなり、さすがに今はなくなりましたが。

 

その日のコンディションがモロに出てしまう 

これも効果的にコントロールする術を身につけ、磨いていかないと・・・!!

「ムセイカ…無声化って何?」

とお思いの方はこちらを参考にしてくださいね。

 

日本にまだ住んでいたころ、すでに何年か前になりますが(苦笑)

某テレビ局の「アナトレ」に通いました。

 

入門から上級終了まで行きましたから、結構の期間だったとおもいますが、

とてもよい勉強になりました。

 

今でも、直接的に、そして間接的に、仕事や普段の生活に役に立っていると思います。

 

きれいな日本語の音づくりに欠かせない無声化

この無声化ですが、アクセント、鼻濁音とともに「声」の仕事をしている人なら避けては通れない重要なポイントです。

 

一定のルールがあって、

通常は母音有声音(発音すると喉が震える)なのに、

 

ルールが該当する場合には、

特定の子音の後ろの母音無声化する(発音しても喉が震えない

というもの。

 

それだけでとても長くなりそうなので、このルールを詳しくここで記載することはやめておきます。

このルールがわからない、知りたい!という方。

ご要望が多ければご紹介しますので、

コメントでも、問い合わせでもOK。とりあえずご連絡ください。

 

無声化する10個の音

さて、タイトルに挙げた、「キ・ク・シ・ス・チ・ツ・ピ・プ・ヒ・フ・シュ」という10コの音。

これが、場合により無声化する音です。

 

その昔(その昔ぃ??)先生に

キ ク シ ス チ ツ ピ プ ヒ フ シュ と暗記してしまいなさい!」

と教わったことを思い出します。

 

美しい日本語、正しい発音

日本語を正しく、美しく、発音すること。

つまり間違った音を広めないよう日頃から心がけること。

でも、口で言うほど簡単ではないのも事実ですよね。

 

「正しい」アクセントとは・・・。

(ちなみに、方言や訛りを否定するものではありません。)

 

ここでは、無声化や鼻濁音になるべきルールに則ったアウトプットをする、そういう意味だと思ってください。

無声化せずに、全部ベターっと発音すると、

どこかしらロボットが話しているみたいに平坦になってしまい、

不自然で、素人っぽくおかしな感じに。

お世辞にもベストプラクティスとは言い難いのですが・・・。

 

しかし、かといって反対にやりすぎてしまう(意識しすぎてしまう)と、

「上にまいりま~はぁす♪」

「エレベーターのお○○さん」みたいな口調になってしまいますから、注意が必要です。

 

通訳や翻訳の仕事も奥が深いけれど、ボイスオーバーも奥が深い。

興味がある方は、声トレをおススメ。

Transferable Skill (転換できる、使い回しが効く技術)

だと思いますし、

通訳の仕事とは 補完作用がある と思います。

発声練習や、滑舌練習、ニュース原稿の読み方以外にも、
自分の家のテレビでも見たことがあるスタジオを使って本番さながらにしゃべらせてもらったり、

リポートや実況中継などの練習もさせてもらいました。

では、今日はこの辺で。

 

ご質問、コメント、そしてご相談も大歓迎です。コメント欄、お問い合わせページTwitter からもご連絡いただけます。

ちなみに私が受けた「アナトレ」の詳細はこちら

「声トレ」のレッスンのお問い合わせコースに関するご相談平松里英にメールで、お気軽にどうぞ。

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こちらのカテゴリーでは、通訳者の皆さんにとって役に立つ「声」、「喉」、「滑舌」などについて書いています。

通訳や翻訳のお話だけではなく、ボイスオーバーの話も、追々少しずつご紹介していけたらと思っています。

※記事は、時代の変化に合わせて、随時加筆したり改訂したりしています。

11 Things You Thought You Knew about Japan – 1 of 2

Mt. Fuji View

This week, I’d like to share with you 11 things that people think they know about Japan.   

Hang on a minute – What about Japanese people?  What do they think they know about the UK? 

I think it is not overstating for me to say that tens of thousands of people in Japan don’t know much about the UK.  

For example, when I lived in Northern Ireland, a few Japanese friends of mine asked me questions like:

“what language do they speak, can you understand them and make yourself understood alright?”

“Are there polar bears?”

– It shows how much, or how little, we know about each other. 

Likewise, I think it is fair to say that the majority of British people know little about Japan.

It’s been over 20 years since I saw Mr Duff, a English teacher on British Affairs from England.  

He said to his students that he expected all Japanese people to look like Samurai, wearing Kimono, when he first came to Japan (quite a few years ago then, but still).  

He was proven wrong soon after his plane landed and got his feet off the steps – dove into this big city in the Far East called Tokyo.

“C’mon, it’s been over 300 years since those feudal time ended.  You’ve got to be kidding!

I thought.  I was one of his students, and at that time, I couldn’t get my head around why on earth he should think that.  

I thought:

“surely, he’s seen footage on TV of modern era, everyone wears Western style clothes!?  

And, everyone must have known about the huge economic development in Japan over the past 40 years, if anything.  

Where did he get this idea from??”

Over 10 years later, after I graduated from the university and moved to London.

It was only then that I gradually started to understand where his stereotypes might have come from.  

In London, the buildings have not changed too much in the past 50 years for example, compared to the way Japan’s cities have changed.  

They have changed so much that I wouldn’t be surprised if you couldn’t recognise it as the same country if someone showed you a picture 50 years ago and another of now.


 1.      Japanese Curry

Have you ever been to a Japanese restaurant and ordered Chicken Katsu Curry?  

Did you wonder why curry in Japanese restaurant as Japanese menu??  

Besides their curry looks nothing like Indian curry – where does it come from? 

Well, you’re not the only one – I wondered about that myself…!

Curry in Japan or FROM Japan is believed to have been introduced to the country via British Navy in the Meiji era (late 19th century).  

The Imperial Japanese Navy adopted it from them.  

At that time it was considered to be Western cuisine for that reason, and has been loved by the whole population ever since.  

The ‘authentic’ or original Indian style curry is differentiated from what’s called ‘curry (ka-ray)’ in Japan.  

It is usually called “Indo Karee,” but it doesn’t change the fact that both have been popular in Japan, although Indian style curry is seen as relatively ‘new’ in Japan. 

The curry which came via the English Navy has developed and evolved in its own way, such as almost every household has their own recipe and way of making it.  

There are such a wide range of curry and curry-inspired menu available in many restaurants in Japan – which proves its popularity in the country. 

The interesting thing is, it is said that “curry is not much affected in economy down turns or recessions” as it becomes all the more popular because it is most affordable as well as tasty.


2.     Climates & Local Foods 

No, it is not tropical all over, and yes, in summer, you can easily encounter scorching heat.  
Japan is an island nation – an archipelago extending wide east and west, and north and south as well.  

The northern part of the country generally has cooler summers and colder winter, whilst the southern part of the country has relatively warmer summer and milder winter.  
It does get a lot hotter than in the UK or many other European countries, nevertheless, it does get cold in winter and can get colder than in Europe. 

In certain areas, especially big cities with concentrated population and architectures, summer heat waves can be serious.  
Thousands of people were rushed to hospital and some deaths were reported last summer.  
In winter, lately there have been Heavy Snow Warnings and hundreds of injuries. 

None the less, spring and autumn are beautiful.  
The climate tends to be mild, and seasonal food, flowers and even specific insects such as fireflies and bell crickets (!) play an essential role in the harmony. 


 3.     National Flower of Japan?


This was the question Mr Duff asked us in the class, and it was so embarrassing that I could never forget – none of us in the class could answer!  
The truth is we don’t have an official one.  
A lot of people in Japan and overseas identify Sakura (cherry blossoms) and perhaps Kiku (chrysanthemum) as our national flower(s), though.


4.     Population in Japan


It is about 125 Million at the moment, which is approximately twice as large as that of Britain and a half of the United States.  
Although having said that, due to the well-known dwindling birth rates, combined with a rapidly ageing population, the population peak of 128 million has been declining.  
On the contrary, pets outnumber children and pet industry is a fast growing industry in the country.  
There are special patisseries and salons for pets; birthday parties held for the pets with their ‘friends’ that are similar to the ones held for children
in Western countries and also there are pet-friendly luxurious accommodations and restaurants.  
This industry has been developing and diversifying.  
It is said that the biggest reason for the country’s dwindling birth rate is less sex as men fear failure and rejection by women.


5.     Japanese Language


Isn’t it a minor language because it is only spoken in Japan?

False: Japanese language is the 9th largest language by the number of speakers who uses it as their mother tongue in the world, and the 4th most used language on the internet. 

There are approximately 125 million mother tongue speakers.  It is called Kokugo (= national language) in Japanese.  
Some people assume Japanese is similar to Chinese, but it is not.  
The word order is completely different to start with.  
In fact, some people argue that Japanese language is a language isolate, whereas there are people counter argue that it belongs to the Altaic language family.

Chinese characters in Japanese language, on the other hand, were ‘imported’ in Heian period (794 till 12th century), and in terms of vocabulary and phonology,
it had a significant influence in Japanese language development.  
Those vocabulary was initially loan words (foreign words) like Katakana, one of the three kinds of major syllabary used in the language, which is usually used to transliterate foreign words. 

Thank you for reading through down here, we’ve managed to cover 5 out of 11 that I promised at the beginning.  
I will continue, next week, by starting with “Festivals & Events in Japan” – see you have a great week ahead, everyone!!

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